こんにちは、れいるです。
今回は、私が社労士初学時に勉強方法を誤って、不合格であった時の話をしたいと思います。
私は、初学時ユーキャンの通信講座を受講していて不合格になってしまいましたが、決してユーキャンは悪くはありません。むしろ、私が出会った合格者の中ではユーキャンで1発合格された方もいらっしゃいます。
また、どの教材であっても受験のプロが研究を重ねて作られたものであると思っているので、使い方さえ間違えてなければ合格できるようになっていると考えています。
合格した時は、大原に通学していましたが、大原で勉強方法が誤っていたことに気がつかせてもらい、完全に勉強方法を変更しました。
そして、今回はあえて「失敗した勉強方法」を紹介していきたいと思います。
もし、当てはまるものがありましたら勉強方法の変更見直しの参考としていただければ幸いです。
択一問題集の回し方がいつの間にか問題を解く⇒速く解くに変わっていた。
択一問題集は、解けば解くほど論点を覚えることができるアイテムの1つです。
また、問題を解くというアウトプットだけではなく、問題文と解説文を一緒に読むことでインプットにも使える便利な勉強方法だとも思います。
一方で、何回も回していくと「飽きてくる」「慣れからによる問題を解く時の雑さ」から、問題を解くという意識よりも、速く解く為に回しているとなってしまいがちなところが落とし穴です。
私自身、落ちた年は何も考えずにただひたすら問題集を回していました。
速く解くことが目的になってしまって、「私問題速くとけるようになってすごい!もう合格できるだろう!」と謎の自信が生まれた結果、直前期の勉強が甘くなるという失敗をしてしまいました。
せっかく1年近く勉強してきたのに、問題集が速く解けるようになったということだけで、直前期はそんなに勉強しなくてもいいだろうと判断してしまったのです。
社労士試験の特徴としては、「忘却との戦いが本試験まで続くこと」ですので、1日でも調子に乗っている余裕なんてありません。
その為にも、問題集については、直前期に近づくほど距離感を大切にした方がいいと考えました。
合格した年は、択一の問題集は6月下旬あたりで封印しました。6月下旬ごろから模試が本格的に始まる為、択一問題集よりも模試の択一に意識を向けるようにしていきました。
択一の問題集の答えを覚えているだけだった。
引き続き、択一の問題集についてですが、「択一問題集の答えを暗記する」は意味がないことについてお話します。
本試験では、当たり前ですがまったく同じ文章で問題は出ません。
しかし、論点は似たようなものが毎年出ている特徴があります。
分かりやすく例えれば、労災の対象であるかどうかという問題だったとして「Aは、会社に行く途中マンションの玄関を出た前にある階段ですべってこけた。」が昨年度出たとしたら、今年度は「Bは、会社に行く途中の駅の階段ですべってこけた。」が出たとします。
これは、「私有地でなく、通勤経路として合理的な場所で通勤途中にケガしたら通勤災害の対象となる」という共通点があり、この論点が分かっていたら解ける問題です。
このように、答えがなぜそうなるのか?何が問われているのか?が分かっていないと、社労士試験の択一問題は解けないようになっています。
ですので、問題集を単に解いて答えを覚える作業になっていないかどうか注意が必要です。
テキストを読んだら分かるけど、テキストなしでは説明できず暗記が甘かった。
私が失敗したテキスト読みの仕方は、単にテキスト読みを何度も繰り返して「完璧に覚えた!」と思い込んでしまったことです。
テキストを読んでいる時は、分かったような気持ちにもなり、さらには「飽きるぐらいテキスト読んだから大丈夫」といった「飽き」こそが危険なポイントであったと思いました。
社労士試験は、試験範囲が膨大であり、いざ本試験で問題を解くとなるといろんな科目が混在してしまって、回答に悩んでしまう恐れがあります。
そこで、1+1=2ぐらいに当たり前に答えを引き出すことができるようになるには、「テキストなしでも説明できるぐらいの暗記」が必要です。
テキストは、何時間も読めばいいというものではなく、いかに効率よくインプット・アウトプットができる読み方・暗記ができるかがポイントです。
また、私は社労士になった自分を想像した時に、説明ができない社労士ってどうなの?と思うようになり、お客様が目の前にいることを仮定して、実際に口に出して各項目(目次や標題)について説明を行うといったアウトプットを行っていました。
私が行った効果的なテキストの読み方については、過去にまとめた記事がありますのでご参考に掲載させて頂きます。
過去問の使い方を間違っていた。
社労士試験の勉強を始める時、「過去問をひたすら回せば合格できる」という意見を拝見したことがあり、参考にしていましたが、私には合いませんでした。
理由としては、どこかで「過去問を回しているから大丈夫」と思ってしまったことです。
過去問は近年の試験内容の傾向が分かるアイテムではありますが、まったく同じ内容の問題は出ません。
その為、過去問ができたからといって合格できる確証はありません。
また、本試験の内容には毎年難問と呼ばれる「平均点を落とすための問題」があります。
過去問の中の難問までに一生懸命になって解いたり、理解したりする時間は、もったいないように感じます。
過去問の使い方としては、「今の段階で社労士試験を受けたら、どれぐらいの点数が採れるのか?」という目安にすることだと思いました。
模試のような位置づけです。
もしかしたら、問題集で過去問の論点が入っている場合もある為、ある程度勉強していれば過去問はスラスラ解けてしまうかもしれませんが、解く順番や時間配分のイメージトレーニングなどにも役立ちます。
選択と択一の勉強を同時進行していた。
社労士試験に落ちた初学時、私はわけもわからず選択と択一を同時進行で勉強していました。
というのも、当時受けていた通信の問題集が科目ごとに選択・択一と前後になった順番で掲載されていた為、単純に前から順番に解いていました。
その為、自分の中で「選択と択一は同時に対策していくものなんだな」と認識してしまったのです。しかし、これが誤りでした。
初学者が合格基準点をクリアしにくい方は、択一であり、問題の量も択一の方が多い為、択一8割・選択2割ぐらいの配分で勉強した方が効率が良かったのです。
実際、私が初学時に落ちた本試験でも、基準点割れは別として、選択は26点合格に対し25点、択一は45点合格に対し38点と、まったく択一が歯が立たない状態でした。
さらに、択一で暗記しなければならないところは、選択に共通する部分もあります。
その為、択一で覚えた分、選択が勝手にできるようになったということもあります。
初学時にこのことに気づいていれば、効率よく勉強できたかもしれないと思いました。
社労士試験は勉強方法次第で合格できる!
社労士試験の勉強は、限られた時間のなかでいかに効率よく勉強できるかが重要です。
私は、落ちた年は何も考えずひたすら時間だけ使いまくって勉強してしまい、失敗しました。落ちた時は、「こんなに勉強したのに!今までの時間はなんだったんだろうか。」と悔しさからのもっと対策を考えて勉強すればよかったと後悔でいっぱいになりました。
努力してもやり方によっては、結果は応えてくれませんし、社労士試験の特徴を抑えた上で勉強を進めることが大事です。
これから勉強を始める方や、勉強しても結果がついてこない方の参考になれば幸いです。
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